製造業の工数の管理


■製造業の工数の管理について説明します。

製造原価は、「材料費」「労務費」「経費」で構成されています。

この中で、「労務費」、特に作業者のコスト(人件費)が工数管理と密接に関係があります。

「労務費」のコスト下げるにはどうすればよいのでしょうか。
給料を下げることは出来ませんね。

作業者の給料(人件費)だけをみていてもだめですね。

生産性を向上させる必要があります。

製造している製品との関係を見る必要があります。

  1. 工数

    まず、「工数」について説明します。

    「工数」って聞いたことがありますか?
    あまり聞きませんね。

    「工数」は、「JISZ 8141-1227」に、次のように定義されています。

    「工数」とは、
    「仕事量の全体を表わす尺度で、仕事を一人の作業者で遂行するのに要する時間」
    です。

    つまり、
    「工数」とは、「作業者1人」による「仕事量」の単位です。

    次の3種類の単位が用いられます。

    • 人日
    • 人時
    • 人分

    です。

    一般的には「人・時」を使用することが多いですね。
    「1人で1時間の作業」になります。

    自動機械による作業の場合には、1台分の機械の稼働時間が基本になります。


  2. 工数の管理

    製造業での、工数の管理について説明します。

    例えば、
    製品を1個、製造するのに、1人で1時間かかったとします。
    1個、製造する工数は、「1人・時」になります。

    この人の給料は、月に20万円だとします。

    毎日、8時間で、月に、20日働くとします。
    月全体での労働時間は、

    8時間 X 20日 = 160時間

    1時間あたりのコストは、

    20万円 ÷ 160時間 = 1,250円/時間

    です。
    これを、「賃率」と呼んでいます。

    賃率とは、直接作業員の作業時間1単位当たりの直接労務費のことです。

    1人で1時間で、1個、製造できますので、この製品の1個の製造原価の直接労務費は、1,250円になります。

    製造原価の「労務費」を下げるには、どうすればよいでしょうか?

    そうですね。

    生産性を上げる必要があります。

    1人で1時間で1個、製造していたものを、それ以上製造できれば良いですね。

    その為には、以下のような方法があります。

    • 工程や製造方法の改善
    • 作業者の作業の改善
    • 機械を使っている場合は、機械の改善
    • 多能工化
    • 機械の受け持ち台数を増やす

    などです。

製造業の工数の管理は、製品の製造と作業者の時間を管理する必要があります。

標準原価計算の原価標準にも、工数が使用されています。



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