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材料費の低減


材料費の低減について説明します。

材料費の低減は、大きく次の2つに分けられます。

  1. ひとつは購買価格の引き下げです

  2. もうひとつは材料の仕様の見直しです。

それぞれについて説明します。

■1.購買価格の引き下げ

購買方法の改善によって、購買価格の引き下げます。
次のような方法があります。

  1. 購買する部門によって次の購買方法があります。

    • 集中購買方式
      本社で集中して必要な購入品(資材)を購買する方式です。

    • 分散購買方式
      それぞれの工場や事業所で必要とする購入品(資材)を購買する方式です。

    などです。

  2. 購買の事務手続きを簡素化する方法として

    • 通帳(かよい帳)方式
      あらかじめ、購買品目の価格を設定しておき、通帳に記入して納入してもらい月末に一括で支払いをおこなう方式です。

    • 預託購買方式(使用高払方式)
      購買先から自社の倉庫に預かり(預託)、使用すると同時に、買い付けしたとする購買方式です。

    • 期間単価契約方式
      一定期間の購入単価を契約しておくやり方です。
      単価決定の手続きを省略することができます。

    • 小口現金払方式
      一定金額を現金で預かり、領収書で月末に精算する方式です。

    • 委託購買方式
      特定の仕入先に種々の購入品の調達や事務処理を一括して委託して購買する方式です。

    • 店頭購買方式
      必要なものを、その都度、直接スーパーや専門店などの店頭で購入する方式です。

    • 預託購買方式
      毎月継続するような標準品や自社の標準規格品を購買先から自社の倉庫に、預かり(預託)、 使用すると同時に買い付けをしたとする購買方式です。

    などです。


■2.材料の仕様の見直し

材料の仕様を見直すことにより、材料価格を下げます。

次のような方法があります。

  1. 製品分析
    製品分析とは、
    製品の仕様を検討、見直しをおこない、より合理的、経済的なものに変更することによって、コストダウンを追求することです。

  2. VA/VE
    VAは、「Value Analysis」の略です。
    日本語では、「価値分析」と呼びます。

    VEは、「Value Engineering」の略です。
    日本語では、「価値工学」と呼びます。

    同じ意味で使用されます。

    製品の要求機能を明確にして、価値を落とすことがなく、最低のコストで達成する方法を見つけることです。

    有効なコストダウンのツールです。


■3.その他

その他としては、次のような方法があります。

  1. 歩留まりの向上
    使用する材料から、材料取りをおこなう場合は、
    材料取りを改善して歩留まり向上をめざします。
    ロスをなるべく少なくすることを考えます。

  2. 不要在庫を減らします。
    材料の不要な在庫が発生しないような改善活動をおこないます。



●「原価低減(コストダウン)」の関連ページです。


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