●全ページ一覧の表示(ページ下へ移動)>>

▲PAGE TOP

加工費の低減


加工費の低減について説明します。

加工費の低減では、製造工程の割合が大きいと思いますので、製造工程の改善の方法について説明します。

加工費の中で人件費を削減する場合は、生産性を向上させる必要があります。

■1.IE(インダストリアルエンジニアリンク)の手法

生産性を向上させる為の手段としては、次のような、IE(インダストリアルエンジニアリンク)の手法があります。

  1. 動作分析
    人間の身体各部の動作を分析して、ムリ、ムダ、ムラのない動きにするように改善することです。
    サーブリッグ記号で分析します。

  2. ムダな動作の排除
    動作分析をおこない、動作経済性の原則に基づくムダな動作を排除します。

  3. 時間分析
    作業者の作業や機械の時間分析をおこない、ムダな作業がないか分析します。

  4. 多台持ち
    1人の作業者が、複数の機械を受け持ったりして生産性をあげます。
    人と機械の関係がよく把握できる連合作業分析などをおこないます。
    マンマシンチャートなどと呼ばれています。

  5. 多工程持ち
    1人の作業者が、複数の工程を持つことにより生産性を上げます。

  6. ラインバランス分析
    工程のラインの作業時間や生産能力が一定でないと、仕掛在庫が滞留する可能性があります。
    その結果、製造サイクルタイム(リードタイム)が長くなる可能性があります。
    工程のラインの作業時間や生産能力を分析します。

  7. ワークサンプリング
    作業者や機械の稼動状況の分析に使用されます。
    現場のムダや問題点を発見する方法です。
    時間分析の1つの方法です。

  8. ものの流れの分析
    工場の中の製品の生産の流れを分析して、生産の基本的なあり方や生産方法の課題を発見します。

  9. 運搬工程分析
    工場の製品の仕掛品の運搬の移動を分析します。運搬にかかるコストを低減させます。


■2.その他

その他には、次のようなやり方があります。

  1. 外注加工単価の低減
    外注加工単価を低減することにより、加工費を低減させます。

  2. TPM
    Total Productive Maintenanceの略です。
    日本語では、 総合的生産保全と呼びます。
    設備や機械が、正常に動かないと良い製品は、作れません。
    いつでも、正常に動く状態にしておく必要があります。
    機械の保全を予防保全(PM)と事後保全(BM)に分けて管理します。

  3. 段取り時間の短縮
    ロット生産などでは、製品よっては、機械の金型などを交換する必要があります。
    多品種少量生産では、段取り時間がとても重要になります。
    生産性やサイクルタイム(リードタイム)に影響します。

  4. 5S
    5S運動は、工場の改善の基本です。
    「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」です。
    重要です。

  5. ロボット導入
    多品種少量生産や人件費の高騰によって、生産の合理化の手段としてロボットが導入されています。



●「原価低減(コストダウン)」の関連ページです。


[↑一番上へ]
[原価管理の知識(ホームへ)]
10:190403