売上原価
■売上原価について説明します。
製造原価は、製品を製造する原価です。
製造の費用ですね。
製造した製品は、顧客に販売して売上にする必要があります。
売上原価は、「売れた分に対応した原価」です。
でも、ここで、問題があるのですね。
何でしょうか?
例えば、
1個の製造原価が、100円で製造したものを、200円で販売するとします。
100個、製造しても、70個しか売れなかったらどうなるでしょうか?
売上は、
200円 X 70個 = 14,000円
です。
でも、30個は、売れなくて在庫になりました。
ですので、売上に対する製造費用は、70個分になります。
製造費用は、
100円 X 70個 = 7,000円
です。
売上に対する利益は、
14,000 - 7,000 = 7,000円
になります。
在庫を考える必要があります。
実際の売上原価には、一般販売管理費がプラスされています。
在庫を考えた売上原価の計算式は、
売上原価 = 期首棚卸高 + 当期売上原価 - 期末棚卸高
になります。
損益計算書の中に使用されています。
在庫を考量して売上原価を計算します。
製造業では、在庫は、原材料や部品、仕掛品、完成品などがあります。
それぞれの原価は異なっていますので、在庫がある場合には、いくらの価値があるのか、計算する必要があります。
これを棚卸資産の評価と呼んでいます。
上の、棚卸高です。
決算時では、
決算の始めの日付の在庫の評価額を「期首棚卸高」と呼びます。
決算の終わり日付の在庫の評価額を「期末棚卸高」と呼びます。
これを使用して、売上に対応した、売上原価を計算します。
非常に重要です。
●「原価管理とは」の関連ページです。
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