材料費の消費量の計算方法
前回は、材料費の単価の計算について説明しましたが、今回は材料費の消費量の計算について説明します。
材料は、購買部門が業者へ発注し、原材料倉庫に入庫されます。
仕入れですね。
次に、生産計画に基づいて、原材料倉庫から製造工程へ材料が払い出されます。
消費した材料費を正確に算出するためには、倉庫からの出庫量(払い出した数量)と購入時の材料の仕入価格を正確に把握する必要があります。
材料の消費した数量を把握するやり方としては、大きく2つあります。
- 継続記録法
- 棚卸計算法
です。
それぞれ説明します。
- 継続記録法
材料の仕入れ(受け入れ)と出庫(払い出し)の都度、材料を帳簿などに記入して管理する方法です。
この方法は、最近では、在庫管理システムや生産管理システムなどを使用しておこなわれます。
継続記録法では、定期的に、実施棚卸しを行い、材料の現物と帳簿(システムの在庫データ)を照合することで、紛失などによる棚卸差異を把握する必要があります。
この出庫(払い出し)データが材料の消費量になります。
- 棚卸計算法
材料の仕入れ(受け入れ)や出庫(払い出し)の都度、記帳できない場合は定期的、月に一度、在庫を実地に棚卸しすることにより消費量(出庫量)を把握します。
計算方法としては、
材料消費量=期首在庫量+期中仕入れ量(仕入れ伝票などで計算します)−期末在庫量
このやり方は、棚卸減耗が合った場合は、材料消費量に含まれてしまうので、精度は落ちます。
一般的には、消耗品などに使用されます。
●「原価計算のやり方」の関連ページです。
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